一般的に瓦って言えば、桟瓦(さんがわら)のことなんだわ。
上の画像のやつだな。
一説によりゃ、障子の桟に似てるから、この名前がついたってなことも、どっかに書いてあったなー。
似てるよーに見えねーがな?ガセか?
昔はよー、住宅の瓦葺き自体がよー、高級な仏閣とかしか葺けなかったんだな。
んな重い材料載っけたらよ~、そりゃぶっとい梁や柱が必要になるべ、建築費がかさむかんな。
それが、一般住宅に瓦が乗っかるよーになったのが、それこそ、江戸時代中期ぐらいからみたいなんだが、やっとこさ瓦葺きが主流になってったようだわ。
とは言え、この頃の主流は、本瓦葺き。
前述の神社仏閣で葺いてある高級なやつだわな。
本瓦葺きじゃ、平瓦っつーのと、丸瓦っつーのを2種類を組み合わせて使う方式でよ、とにかく手間がかかるし、粘土をいっぱい使うんで重たい屋根になっちまうから、それこそ、一般の平民にはムリなわけだ。
そこで登場したのが、簡素な仕組みの桟瓦なわけだ。
この図を見て貰うってーと一目瞭然なんだが、桟瓦は平瓦一種類で、かなりの面積が葺けるんで、コストが低く、薄く、軽く、手間なく葺けるっつーんで、大流行したってわけだ。
とは言え、その丸瓦の美しさは、日本瓦の象徴っつーことで、棟部分だけに、その方式を引き継いだってわけだな。
皇居の回りの堀でも、この昔ながらの本瓦の歴史もんが、それこそ、いっぱい底に埋まってるっつー話しで、わくわくする話しだわな。
そんでもって、本題だ。
今、説明したのは、桟瓦(さんがわら)の話しであって、んじゃ、瓦桟ってなんだっつーだよ?って思うよな。
漢字を逆さまにしただけじゃねーか。ってな。
でもよ、これが、ま~~~~ったくちゃうモノを示してるんだわ。
下地に使う木材を瓦桟(かわらざん)って言うだよ。
まったく紛らわしいもんだな~
とは言え、この瓦桟は、絶対に必要なもんでよ、木質はあんまし節がねー方がええよな。
やまざきの場合は、松や杉や栂の桟木ってのをを使ったりするが、高級な仏閣なんかだと、ヒノキやヒバの1等使ったりするで。
瓦の寸法どーりによ、割振りってのをしてよ、等間隔に打ってくだよ。
それこそ、墨打って、まーっつぐに打たねーとよ、瓦のラインが曲がっちまうで。
どーだろか?桟瓦と瓦桟の違いがわかってくれたかに?
わしら、屋根の上で使う用語なんて、てきとーだがね。